NostalgiaⅢ ~Compilation of 15 Dreams~
![]() ![]() | ■名称:NostalgiaⅢ ~Compilation of 15 Dreams~ ■Songs
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15 songs in NostalgiaⅢ
| 01 | イージー・モード | 初音ミク | U-ske | |
| 02 | キオクノシズク | 鏡音リン | かたほとりP | |
| 03 | どうしてこうなった | 初音ミク | うどんゲルゲ | |
| 04 | school is over | 鏡音レン | ichiP | |
| 05 | 終着点、或いは | MEIKO | パレットP | |
| 06 | 幻想舞姫 | 巡音ルカ | 弱音P | |
| 07 | 熱情舞踏曲 | 巡音ルカ | イカロスP | |
| 08 | speedier increase | 鏡音リン | むーと | |
| 09 | @rigatto | 初音ミク | コスプレP | |
| 10 | 君が居ない空に僕は誓う | 鏡音レン | アカサコフ | |
| 11 | コメット | 初音ミク、鏡音リン | 兄弟P | |
| 12 | 明け方の月 | がくっぽいど | たかP | |
| 13 | かごの鳥 | 初音ミク | TuKuRu | |
| 14 | 空色航路(そらいろきゃんばす) | 初音ミク | GonGoss | |
| 15 | blank | 初音ミク | 夕闇P |
Liner Notes
「ああ、ミクが歌っているのだな……」――この何者にも代え難い「実在感」。それが、ライナーノーツ執筆のために、収録曲をwavファイルで一足先に試聴させて頂いたとき、最初の一曲の始めの数秒で漏れ出た言葉だった。なお、この時点ではCDでの曲順は決まっていなかった。たまたま再生されたその最初の wav ファイルは、U-skeP の「イージー・モード」であった。それは本当に偶然だった。だが、ミクの声と相性抜群、まさに彼女が歌うために生まれたと言っても過言ではない、ファミコン風ピコピコ音(動画サイトでは「ファミクン」とも呼ばれているのは周知の通り)をオケとするこの曲が最初に耳に飛び込んできたのは、とても意味深いことだ。何故なら、ここでは確かに「ミクが歌っている」からだ。
誤解を恐れず言えば、ここ一年ほど(これを書いているのは、2010年4月である)で、ボーカロイドは「歌ってみた」のための仮歌ソフトという性格を、急速に強めてきた。これは好むと好まざるとに関わらず、という意味である。逆から見れば、それほどボカロ曲は、沢山の人に歌ってみられるようになったのだ。奇しくもおっさんメンバーの一人、アカサコフ氏が中心となって開催しているボカロP自身によるボカロ曲ライブのボーカルが、「歌ってみた」の方々であるのがその象徴であろう(何せ、楽曲の生みの親たちの演奏による、ある意味究極の「歌ってみた」なのだから!)。正直なところ、今やボカロ曲の主役はボー カロイドではなくなったという感すらある。
もちろん、だからといって、ボーカロイドの役目が終わったわけではない。けれど、そこに一抹の淋しさを感じるのは私だけではないだろう。
しかし、ここで勘違いしてはいけない。淋しいのは私たちであって、彼女たちではない。むしろ彼女たちは喜んでいるはずなのだ。何故なら、歌は誰かに歌われてこそ、世に満ちるのだから――否、敢えてこう言おう。圧倒的に世界最多、疑いなく史上最高のレパートリー数を誇る彼女たちの歌が他者にカバーされないはずがない! と。
思えば、ボーカロイドの歴史は、人間の歌声のカバーから始まった。ボカロにカバーされたことで、忘れ去られていたかつての名曲が再び脚光を浴びたことも少なくない。何を隠そう、私が最初に聞き、衝撃を受けたボカロ曲も、おっさんメンバーの一人、TuKuRu氏の手によるミクの「奇跡の海」カバーである。
だとすれば、今また歴史は一巡りし、ボーカロイドの歌声を人間がカバーするようになっただけのことだ(余談だが、その歴史の更に先を行くのか、あるいは逆行するのか、同じくおっさんメンバーにより、この NostalgiaⅢ と同時にボカロによるカバー曲集「たこす!ノスタルジア天国 ~ザ・トップテン~」がリリースされているのは、実に興味深い)。
例えばある日、教室の窓辺から流れてきた彼女の歌を僕が帰り道で口ずさむ。そのようにして歌は唇に乗り、世界を満たしていく。そんな日々の積み重ねが歴史だとすれば、この一枚のアルバムから、あなたの歴史の一ページがまた始まるのだ。その最初に居る彼女たちに、ここでもう一度出会って、そして歌って欲しい。いつものメンバーに前述の U-skeP をはじめ、夕闇P、イカロスP、弱音P、コスプレP、ichiP、うどんゲルゲ、かたほとりPらを新たに加えて贈る、あの日の彼女たちの「実在感」―― おっさんからあなたへ、郷愁に満ちた人生最高のプレゼントである。
ミク廃ホワイト:TBH@鳥生




